ダイムラークライスラーは、豪州西オーストラリア州パース市に燃料電池バスを納入したと発表した。納入したのはメルセデスベンツの『シターロ』燃料電池バス3台で、パース市内の路線バスとして2年間、一般に利用される予定だ。
同社は10年間で800台の燃料電池バスの納車を予定しており、すでに半数が運行している。今回のバスは現在ヨーロッパ10都市で30台の実証実験を進めているものと同じ燃料電池バスだ。
シターロ燃料電池バスは、全長12メートルで、航続距離が約200km。定員は運行事業者によって異なるが、最大で70人となっている。最高速度は80km/hで、燃料電池ユニットと圧縮水素タンクをルーフ上に設置した。
今回の納車はダイムラーの持続可能なモビリティを目指す世界的な取組みの一環だ。ダイムラーは今年末までに世界の自動車メーカーでも最も多い100台以上の燃料電池車の実走行を行う計画だ。