グルグル族を排除へ…栃木県警

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栃木県警は1日、JR宇都宮駅前のロータリーにクルマで乗りつけ、ナンパを行う「グルグル族」を排除する目的で、同駅西口ロータリーの一部車線を深夜から未明に掛けての間、一般車両の進入禁止とすることを明らかにした。

栃木県警・交通部によると、一般車両通行止め規制が行われるのは、宇都宮東署の管内となるJR宇都宮駅西口のバスロータリー。

このロータリーには、週末になると若い女性をナンパする目的で宇都宮市内やその周辺から少年の乗ったクルマが集結。エンジンの空ぶかしや急発進などの示威行為を行いながら、ロータリーを何周も周回する。

その様子から警察では「グルグル族」という名称で呼んでいるが、多いときには延べ50台近くが集結。接触事故や若者同士の小競り合いに発展することも珍しくなかった。

近隣の住民からは騒音問題が指摘され、駅を利用する若い女性から「怖くて一人で歩けない」といった治安改善を求める声が高まっており、警察では今月1日からグルグル族対策の交通規制を実施することになった。

規制では西口バスロータリーのうち、最も駅舎側の一車線を除き、午後11時から午前5時までの6時間に限って一般車を通行止めにする。

グルグル族は深夜から未明に掛けての間、バス停部分にクルマを駐車して占拠することがあるため、これを封じ込めることが目的だ。バスやタクシーについては規制の対象とならず、通常の送迎であれば残る一車線を使うことで対応可能となっている。

県警では「駅方面に向かうグルグル族のクルマについては、バスロータリーに進入する前にシャットアウトするなど、包括的な対策を行う」ともしている。

《石田真一》

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