レンタカーを借り出して10分でゴン…保険金詐欺

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石川県警は17日、レンタカーを使って追突事故を故意に起こし、慰謝料や休業損害などの名目で損保会社から保険金約400万円を騙し取っていたとして、保険金詐欺グループを詐欺容疑で逮捕した。

石川県警・捜査2課によると、詐欺容疑で逮捕されたのは44歳の男を筆頭とする保険金詐欺グループの3人。

調べによると、この3人は2002年11月3日の午後、石川県金沢市沖町付近の市道で、レンタカーヘを故意に信号待ちをしている前走車へ追突させる事故を起こした。

信号待ちをしていたクルマには共犯の37歳の男と、31歳の男の2人が乗っており、それぞれがむち打ち症の症状を訴えて受診。当初から全治1-2週間と診断されていたものの、その後に医療機関を転々と変えながら、数カ月間に渡って治療を続けた。

また、これと同時に「首が痛くて仕事ができない」とも訴え、治療期間分の慰謝料と休業損害など、総額約400万円を騙し取っていた疑いをもたれている。

加害者がレンタカーを借りてから、わずか10分で事故が発生していることや、ケガの程度が軽かったと推測されるにも関わらず長い治療期間があることや、医療機関を転々としたことに損保会社の担当者が不審を感じ、警察に被害を届け出ていた。

警察では逮捕した3人に同様の余罪があるものとみて厳しく追及しているが、このうちの1人は「慣れてきたので手早く済ませたかった」などと、複数回の犯行を匂わす供述も行っているという。

事件には今回逮捕された3人のほか、あと2-3人の人物が関わっていた可能性もあり、警察では逃げているメンバーの行方も探している。

《石田真一》

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