【スバル・インプレッサ試乗】その3 異次元のコーナリング〜STiバージョン『スペックC』

2004年6月29日(火) 01時09分
前モデルと外観上には大きな差はないが、さらに思い通りの走りがカタチになった『スペックC』の画像
エンジンの仕様変更は『STiバージョン』に準じるが、Fストラットタワーバーが標準装備になったの画像
リヤアクスル上にクロスバーを設定し、コーナリング剛性を高めているの画像
ドライバーズコントロールセンターデフには、ヨーセンサーに基づくオートモードを設定。最適化した前後駆動配分を実現の画像
毎年のように熟成されていく走りには、スバルのクルマづくりに対するポリシーが感じられるの画像

一部改良が実施されたインプレッサ『STiバージョン』。その中でも多くの専用部品が採用され軽量化が施されている『スペックC』は、STiバージョンにも増してさまざまな改良が加えられている。

スペックCの17インチ仕様車に標準装備され、STiバージョンにはオプションで設定されている、前後の駆動力配分をドライバーがコントロールできる、ドライバーズコントロールセンターデフ。このデフは任意で駆動力配分を選択できるものだが、これを自動でコントロールしてくれるオートモードの制御に、新たにヨーレートセンサーとギアセンサーが加えられた。

その結果、今までは低速コーナーの立ち上がりでアクセルを大きく開けてしまうと、リヤがオーバーステアになりがちだったが、今回のモデルからは瞬時にトルクがフロントに伝わりオーバーステアを回避してくれる。そのようすは、吸いつくようにコーナーに進入し、何かに引っ張られているかのように立ち上がってくれる。まるで自分のウデがうまくなったと錯覚してしまうぐらいに、巧みな制御を行なってくれるのだ。

今回の変更からサスペンションのジオメトリーや、ステアリングラックの径の大きさなどは、スペックCのものがSTiバージョンにも使われているので、その差は薄くなったように思える。だが、装備の簡略化やボディパネルの薄板化などによって、STiバージョンに比べて90kgもの軽量化が図られているスペックCの走りは圧倒されるものがある。

さらに今回の変更からスペックCはトランクリッドのアルミ化や、フロントストラットタワーバー、リヤクロスバーの追加などさらに走りに磨きをかけている。事前に行なわれたニュルブルクリンクのテストでは、欧州スポーツカーであっても難しいといわれる、1周で8分を切るタイムを刻んでいる。毎年、改良を加えていくのがスバルのクルマ作りだが、今回のスペックCの走りに関しては、予想以上に大きく進化していた。(つづく)

《岡島裕二》
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