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運転中のメールで死亡事故…実刑判決

2004年4月28日(水) 09時53分

クルマを運転中に携帯電話を操作して赤信号を見落とし、これが原因となる死亡ひき逃げ事故を起こしたとして業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)の罪に問われた35歳の男に対する判決公判が27日、静岡地裁で開かれた。

裁判所は被告に対し、懲役4年の実刑判決を言い渡している。

問題の事故は今年2月23日に発生している。同日の午後9時30分ごろ、静岡市新富町3丁目付近の県道交差点で、19歳の男性が運転する原付バイクと、赤信号を無視して交差点に進入した乗用車が出会い頭に衝突した。

男性は衝突の弾みで路上に転倒したが、乗用車は減速することなく、そのまま現場から逃走した。男性は近くの病院に運ばれたが、頭などを強打したことが原因で間もなく死亡した。

警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始したが、事故の翌日に静岡市内に住む35歳の男を容疑者として逮捕した。

取り調べに対し、男は事故を起こしたまま逃走していたことを認めた上で、赤信号を無視した原因については「携帯電話でメールの確認をしていた。電話機の画面を見ていたので信号が赤だということに気がつかなかった」と供述したという。

27日に行われた判決公判で、静岡地裁の植村幹男裁判官は、被告がクルマを運転しているにも関わらず、前方の注視を怠って携帯電話の操作をしていたことが事故の原因に直結したと認定した。

その上で「事故を起こしながらも、自らの保身を第一に考えて現場から逃走した行為は、あまりにも無責任かつ悪質である」と指摘。被告に対して懲役4年の実刑判決を言い渡した。

携帯電話要因の事故は年々増加する傾向にあるが、ここ数年は通話による注意散漫型の事故ではなく、メールを確認するなどして前方を注視しないことが原因で発生する事故の方が発生数も多くなってきた。前方を全く見ないで事故に至るケースも多く、事態は深刻になってきているようだ。

《石田真一》

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