【新型VW『ゴルフ』海外試乗】キャラをわきまえたプレミアムカー…小沢コージ

2004年4月7日(水) 21時17分
1.6リットルでも150km/h巡航はなんのそのの画像
適度にコシがあり疲れにくいシートは先代譲りの画像
リヤシートはセダン並みに足もとスペースが広がったの画像

新型VW『ゴルフ』海外試乗会、お次は1.6リットルのこれまたガソリン直噴FSiモデル。最高出力115psと2.0リットル仕様に比べればモノ足りないが、充分に速い。なんせアウトバーンではずーっと150km/h以上で走ってましたから。まわりの方々に「もっとゆっくり!」といわれながらも……。

ステアリングフィールは2.0リットル同様軽く、滑らかでとくに不満はなし。それより驚きは静かさ。昔あった妙なコモリ音はもちろん、耳もとのピラーから雑音が発生しやすいリアシートでも超静か。どうやら例のレーザー溶接が効いてるらしく、これがボディ剛性のみならず、気密性も高めるんだとか。

走り以外で特筆すべきはリアシートとトランクの広さ。リアシートは成人男子が足を組めそうなくらい広いうえ、トランクに大きなハードケースをタテに寝かせて収納できる。間違いなく両方同時にデカくなった。

ってな具合のゴルフV。全面的によくなったワケだが、イチバンの問題は果たして「これは高級なのか?」という問題だ。

確かに速く、静かに、キモチよく、広くなったが、「ロールスロイス」のような高級さや「ポルシェ」のような速さはない。いわば質がよくなったビジネスホテルのようなもので、決してリゾートホテルじゃない。注目のスタイルにしてもアルファロメオみたいに決して「カッコいいから買う」ほどじゃない。

つまり「高級化」したゴルフというより「イヤなところがなくなった」ゴルフ、「バリが取れた」ゴルフというほうがふさわしいのだ。ゴルフはゴルフ、見てくれは変わっても“心”は変わらない。モチはモチ屋というべきか。さすがのポリシーである。

《小沢コージ》
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