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空気を運ぶのはもったいない---スクールバスが路線バスに変身

2004年3月4日(木) 19時07分

函館バスは2日、同社が函館大学と函館短期大学から委託を受けて運行しているスクールバスを路線バス化し、4月1日から一般乗客にも開放することを明らかにした。バスの有効活用を狙ったもので、スクールバスの路線バス化は全国でも極めて珍しいという。

これは函館バスと、函館大学や函館短大を運営する野又学園が明らかにしたもの。現在、函館バスは野又学園から運行委託を受ける形で車両2台を使い、函館市中心部から大学まで向かうスクールバスを運行している。

バスは両区間をピストン輸送しているが、スクールバスであるため、朝は市内から学校に向かう便は混雑するものの、下校する学生はいないため、大学から市内に向かう便は事実上の回送扱いだった。逆に夕方は大学から市内に向かう便が混み合うものの、市内から大学に戻る便には誰も乗らないという状態だった。

大学のある場所は住宅地にも近く、周辺住民からは「スクールバスに乗れたら便利なのに」という声が高まっていた。住民は通勤や通学のため、朝は大学近くから市内に向かい、そして夕方は市内から大学方面に戻ってくる。学生と住民では乗車する方向が異なるため、両者がかち合うという心配も無い。

函館バスは住民からの要望を受ける形で学園側と協議。結果としてスクールバスを路線バス化し、一般住民にも開放するという、全国的にも珍しいプランを実施することとなった。

学生や学校職員は身分証明書を提示することで、これまでどおり無料でバスを使うことができ、一般であれば1回200円で利用できる。函館バスは利用人数をカウントして学園側に一括請求することになっている。路線バス化に伴って運行本数も増やし、学生にとっては1日あたり10便増となり、使い勝手も向上する。

実利用人数の精算ということで、委託運行よりも学校側が負担する金額は減り、この部分では学校側にメリットが生じる。バス会社側は一般開放したことでこれまでバスに乗車するチャンスの無かった人たちを取り込むことで、結果的にはこれまでの委託輸送よりも多い収入を得られるという仕組みだ。

こうした取り組みは全国的にも珍しいというが、空いているバスを有効活用するというアイデアは評価に値する。こうした取り組みが全国に波及していけば、長期的に見れば環境負荷を抑えることにつながるかもしれない。

《石田真一》

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