イギリスのバーンミンガムに工場のあるカーメーカー、MGローバーが揺れている。赤字を計上したにも関わらず、経営陣向けの年金に資金が追加されていたことが発覚。
MGローバーの経営に関し英政府が調査へ
経営再建中のMGローバーに対して、イギリス政府が調査に乗り出すことになった、と3日付けの英『タイムズ』紙が報じている。同社の複雑な組織形態と、なぜ、そのような組織形態がとられたのかが問われている。
現在の株主であるフェニックス・コンソーシアムは、MGローバーが経営危機にあった2000年に、MGローバーをBMWから10ポンド(当時1700円)で買い取った。
しかしこの際に、利益をあげている金融部門とエンジン部門をMGローバーから切り離し、フェニックスが直接支配するかたちにしてしまった。このため、これらの部門であげた利益をMGローバーの再建に使えなくなってしまった。
さらにMGローバーが赤字にも関わらず、経営陣向けの年金には、巨額の資金が追加されていたこともわかった。こうしたことから、MGローバーの再建ではなく、利益を搾り取るためだけに買収をしたのではないかとの、批判が高まっていた。
フェニックス側は、こうした見方を否定しているものの、再建の後押しをしてきた政府が、経営の透明さを求めるのも致し方のないところだろう。
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