独立行政法人の自動車事故対策機構は14日、茨城県つくば市の日本自動車研究所(JARI)において、平成15年度(2003年度)の自動車アセスメント衝突試験と歩行者頭部保護試験の模様を報道陣に公開した。
【自動車アセスメント2003】大破する車体、飛び散る部品
クルマが潰れる音。それは「出来ることなら聞きたくない音」のひとつだ。金属が軋み、破片が飛び散る様子というのは見ていて気持ちの良いものではない。
しかし、自動車アセスメントでは小型・普通自動車の15車種、軽自動車の4車種を「一瞬で破壊する」という、実験を繰り返している。
1車種ごとにフルラップ前面衝突、オフセット前面衝突、側面衝突が行なわれ、さらにはブレーキ性能試験や歩行者頭部保護性能試験がこれに加わるのだ。後者の二つに関しては車両を破壊するまでは至らないため、側面衝突実験に使うクルマを使いまわすそうだが、少なくとも3台は確実に破壊されるというわけだ。
今回の公開実験(公開“本試験”と記した方が適切かもしれない)では、トヨタ『プロボックス』をアルミ製バリアにぶつけるオフセット衝突実験が行なわれた。その模様を一言で表現するなら「ロケットの打ち上げ」みたいな感じだろうか。
30分前から発射のカウントダウンが始まり、以後は20分前、10分前とアナウンスされる。この間、実験スタッフは各部のチェックを行い、粛々と準備を進めていく。緊迫感が増すのは5分前以降だ。3分前にアルミ製バリアの固定が最終的に確認され、実験のゴーサインが出される。
数百メートル先からワイヤーに牽引されたプロボックスは64km/hで突進。あっという間に激突した。事前にその可能性があることは知らされてはいたが、撮影ポジションにまで細かな部品が降ってきたことには驚いた。
クルマは前面が大破したが、ドアが素手で開けることは確認された。商用車とはいえ最新モデル。プロボックスのキャビンは乗っていた2人の『Hybri d-IIIダミー』を守りきった。
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