クライスラーの広告……“『クロスファイア』はドイツ産です”

2003年6月16日(月) 16時11分
クライスラー・クロスファイアの画像
クライスラー・パシフィカの画像

クライスラーは『クロスファイア』の販売開始にあたり、全米の主要新聞に大きく広告をうったが、その内容が物議をかもしている。広告の中でクライスラーは「クロスファイアーがドイツで作られたクルマである」ことを強調しているのだ。

つまりクライスラーは自社の品質イメージが低いことを受け入れ、また「一流メーカー」というイメージも広く持たれていないことを自ら認めたことになる。クロスファイアは39%のパーツがメルセデス車からの流用で、『SLK』クーペロードスターの工場で組み立てられていることを強調し、自社の品質とイメージの向上を図っているのだ。

クライスラーは1998年にダイムラーに吸収されて以来、ダイムラー・クライスラーの減収の張本人とされてきた。クライスラーブランドにとって、メルセデスをようするダイムラーの子会社であるということはイメージアップにつながってこなかった。そこで、今回は大胆にもその面を強調する作戦に出たのである。

しかしメルセデスの部品を流用したクロスファイアや『パシフィカ』はクライスラー車としては高額で、これが市場にどう受け止められるのか、発売後の成績を見ないことにはこの作戦の是非はわからない。

現に3月に販売が開始され、3万2000ドル前後で販売されているパシフィカは、売れ行き不調のため急きょ3万ドル以下のバージョンが投入されることになった。やはりクライスラーブランドのままでメルセデスのイメージを消費者に与えるのは無理がある?

《Sachiko Hijikata, US editor》
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