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暴行を事故に偽装していた暴走族5人を家裁送致に

2003年5月29日(木) 13時55分

暴走族への加入を拒む16歳の少年に暴行して殺害した上、それを隠すために被害者の友人を脅してバイク事故を偽装させていたとして、宇都宮地検は27日、栃木県佐野市内を拠点に活動する暴走族メンバー5人を傷害致死と恐喝未遂の各容疑で家裁送致したことを明らかにした。

検察側の送致事実によると、問題の事件は4月6日に未明に起きた。暴走族グループの少年5人は、自分たちが活動の拠点としている佐野市内でバイクを乗り回す少年7人を呼び出し、「バイクに乗りたければ自分たちのグループに加入しろ。断るというのならカネを持ってこい。でなければリンチを加える」などと脅かした。

4人は危害を恐れて加入する意思を示したが、残る3人は断固拒否。見返りとして要求した現金の支払いも拒否したため、暴走族メンバーの5人は3人に対して殴る蹴るの暴行を加えた。

加入を抵抗した3人のうち、代表格とされる16歳の少年には特に執拗な暴行が加えられたとみられ、最終的には意識を失って倒れたが、5人のメンバーは暴行の事実を隠蔽するためにバイクでの単独事故を装って放置することを思いつき、残る2人に命じてバイクを引きずらせたり、ライトのレンズを割るなどの偽装工作を行った。

さらには2人へ対して「警察へ事故を起こしたらしいと電話しろ、俺たちのことを話したらお前らも同じ目にあわす」などと脅して現場を立ち去った。

暴行を受けた少年は脳挫傷が原因で死亡したが、通報を受けて駆けつけた警察官は当初これを単独事故と判断した。だが、良心の呵責に耐えかねた少年らが「あれは事故ではなく暴行事件だ」と警察に密告。

再捜査の結果、バイクの車体についた傷と道路に残された擦過痕に整合性がない、少年の体に残された打撲痕が路上に投げ出された際についたとは考えにくいなどの疑問点が明らかになり、偽装工作が裏付けられる形となっていた。

《石田真一》

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