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栃木の5人死傷事故、故意に誘発した事故だった?

2003年5月22日(木) 19時16分

今年2月、無免許でクルマを運転し、5人を死傷させたことで道路交通法違反と危険運転致死傷罪に問われた17歳の少年に対する初公判が20日、宇都宮地裁栃木支部で開かれた。検察側が少年が日常的に無免許運転を行っていた実態を明らかにしている。

この事故は今年2月10日の未明に発生している。栃木県石橋町内の国道352号線で6人が乗った乗用車が道路脇の電柱に激突。助手席に乗っていた少年1人が死亡、もう1人が重傷。後部座席に乗っていた少女3人のうち、2人が死亡、1人が軽傷を負ったというもの。

運転していた少年は無免許で、しかも事故の直前まで職場の同僚らと飲酒していたこともわかった。少年が無免許であることを承知でクルマを貸した21歳の男には懲役8カ月(保護監察と執行猶予4年)の有罪判決が出ており、酒を飲ました雇用主も未成年者飲酒禁止法違反の疑いで書類送検されている。

20日に行われた初公判で検察側は、被告の少年が昨年11月ごろから日常的に無免許運転を継続しており、時には自分が勤務する会社のクルマを運転していたという実態を明らかにした。

少年は日常的にクルマを運転していたことで、自分のテクニックに過信した状態となっており、事故当日は飲酒後で気が大きくなっていたこともあり、故意に無謀な運転を行っていたらしい。100km/hで暴走していたが、途中で同乗者を怖がらせようと蛇行運転を始めた。同乗者から「お前、もうヤバイだろ」と制止されながらも、少年は「まだいけるだろ」とスピードを上げ、最終的には140km/hまで達したところで事故を起こしたという。

つまりは運転ミスではなく、故意に事故を誘発していたという可能性が高くなったというわけだ。取り調べに対しても被告の少年は「事故を起こすかも知れないと思ったが、減速したら格好悪いと思った」などと供述していたようだ。

少年は起訴事実については全面的に認めており、調子に乗って速度を上げたことについても反論する構えを見せていない。

《石田真一》

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