事故の償いはきっちりと---意識不明だった男を危険運転致死傷容疑で逮捕

自動車 社会 社会

大阪府警は5日、今年1月に酒気帯び運転の果てに信号無視で交差点に進入し、出会い頭に乗用車と衝突。4人を死亡させた26歳の男を危険運転致死傷容疑で逮捕したことを明らかにした。容疑者本人が事故後、意識不明の重体となっていたが、事情聴取に支障か無い状態まで回復したことにより逮捕に踏み切った。

大阪府警・堺東署の調べによると、問題の事故は今年1月10日の深夜に起きた。市内の飲食店で飲酒をし、自宅に帰ろうとしていた26歳の男が運転する乗用車が赤信号を無視して交差点に進入。57歳の女性が運転する乗用車と出会い頭に衝突する事故を起こした。この事故で衝突された側のクルマに乗っていた家族4人が死亡。運転していた男は頭などを強く打って意識不明の重体に、助手席に乗っていた男の妻も重傷を負った。

生存した男の妻の供述から、酒を飲んだ帰りに起こした事故であることが判明。男の血液からも酒気帯び相当量のアルコールが検出された。男は事故直後から意識不明の状態が続いていたが、奇跡的に回復して今年3月に退院。その後もリハビリなどを続けてきた。

警察は男の回復を待ってから取り調べを進める方針でいたが、事故から10カ月経過した今年11月には治療もある程度終了したことが確認された。このため、逮捕の執行を改めて確認。酒気帯び運転の果てに信号無視を起こした行為を悪質と判断し、危険運転致死傷容疑を適用することを決め、5日に男を逮捕した。

なお、警察の取り調べに対して男は「事故当時のことは何も覚えていない」と供述し、容疑を否認しているという。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース