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ホンダがCARTをやめてIRLに参戦する“ホント”の理由…朝香HPD副社長

2002年6月5日(水) 12時00分
朝香充弘副社長の画像
CART第4戦ミルウォーキーの画像
ホンダ・エンジンユーザーの中野信治の画像
ホンダ・パフォーマンス・デベロップメントの画像
ホンダ・パフォーマンス・デベロップメントの画像

ホンダ勢がワンツー・フィニッシュを決めたCART第4戦ミルウォーキーで、アメリカにおけるホンダのモータースポーツ活動を行うホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)の朝香充弘副社長が口を開いた。「みなさんに誤解されている気がする。正しく伝えたい」

「今回の話はもてぎと絡んでいるんです。とにかく、もてぎのレースをつなぎたい。それにはCARTとIRLのどっちでもいい。ブランクを開けるのは日本のファンに申し訳ない、という気持ちから、アメリカのレース活動を続けることにしたんです。どうせレースをするならみなさんが楽しめるレースにしたい。本場のインディ500のように1カ月もお祭りはできないが、インディ・ウィークくらいならできそうだ。という結論からインディ、すなわちIRLになった」

ホンダのIRL参戦決定の背後には、「もてぎ」に絡む要因のほか、「アメリカ・ホンダ」「HPDとホンダ技術研究所」の思惑が複雑に絡んで、「だから、まとめるのがとても大変だった」と朝香副社長は振り返る。

「CARTからの撤退発表後にいろいろあったが、よくよく考えてみるとホンダが撤退するのは寂しいという社内の声があった。そこでもう一度どのカテゴリーに取り組むか考え直した。NASCARではないということはすぐに決まり、やはりIRLかCARTだろうと。技術の視点で言えば、来年のCARTはIRLと変わらないルールになり、どちらもローテク・レースになるのは間違いない。だったらどっちでも一緒。そこで新しい夢というか目標を模索することにした」

それはHPDがホンダ技術研究所から離れて自主開発・生産体制を確立することだった(こうすることによって、技術研究所はF1の開発に専念できることにもなる)。そのためにイルモアと組んでエンジンを共同開発することにした。

「インディ500がある以上、IRLは死なない。チームやドライバー、スポンサーがどんどん減っているCARTは変化が大きく、長続きするかどうか疑問。去年のゴタゴタは別にしてIRLに参戦するという結論が出た。将来的にはシリーズが一本化するのが望ましい。エンジンに関してはこれまで研究所におんぶにだっこだった。そこで“自分たちで生きていける夢”をもってやることにした。研究所と違うエンジンを作りたかったので、外部と組むことに。どの分野をどちらが受け持つかなどはこれから決めるので、いつから自社開発を始めるかはまだわからない」

ホンダがIRL参戦を発表した直後、アメリカのメディアの反響はホンダがCART参戦を発表したときよりも大きなものだったという。「CART、IRLうんぬんよりも、ホンダがレースを続けてやることを評価してくれていましたね」

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