【『ヒュンダイ・クーペ』上陸】スポーツカーの新しいセグメントを作る

2002年4月3日(水) 12時00分
『ヒュンダイ・クーペ』の説明をする日本法人のシン・ミョンシク社長の画像
エンジンルームの造形にも配慮したというの画像

ヒュンダイが自信をもって日本市場に送り出す『ヒュンダイ・クーペ』は、4AT/6MTの各モデルとも、199万円という極めて戦略的な価格で販売されることとなる。これは韓国や北米での価格と比較した場合、実に30万円近く値引いたバーゲンプライスとなるのだ。

ヒュンダイ・クーペは2.7リットルのV6エンジンを搭載、その出力は175ps/25.0kgmであり、決して悪い数値ではない。しかも、この数値を叩き出すのがハイオクガソリンではなく、レギュラーガソリンであるということを考慮したなら、そのポイントは俄然高くなる。4ATは韓国製だが、元は三菱が技術供与したマニュアルモード付ATがモデル。6MTは完全な日本製(生産は愛知機械)だ。

IT分野に強い韓国独自の技術力は、ECUとエンジン間を結ぶ高速データラインで活かされている。微妙なアクセルワークをタイムラグなしで伝達することができるシステムで、この点では日本車を完全に凌駕していると説明している。

日本導入モデルについては、北米仕様をベースにチューニングを行い、足回りなどは日本の道路事情を考慮。完全な“日本仕様”としている。これに合わせ、日本人の好むHID方式のヘッドライトを10万円のオプションで用意。オーディオ(カーナビ)がセットできるようにバッテリー容量も見直した。

ヒュンダイの日本法人では「380万円の動力性能を、コンパクトスポーツカー並みの価格で提供する」ことを目標に価格設定を行ったが、これはかなりの冒険だったという。日本市場では全販売数に占めるスポーツカーの割合が減少傾向にあるが、それだけに新しいスポーツカーのセグメントを作る覚悟で参入を決めたようだ。

北米で300万円台の価格で販売されているGTモデルと競合できる性能を目標に開発されただけあって、日本人の固定観念のようになっている「韓国嫌い」を払拭できるなら、買い得感あふれるクルマとなる。

《石田真一》
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