GMノースアメリカのトップの座についたボブ・ルッツ氏だが、現在の焦点はプロダクツ部門の最高責任者となったルッツ氏が、マーケティング部門も傘下に納め、実質的にGMの全権を掌握するかどうか、という点だ。
ボブ・ルッツ、クライスラー方式をGMに導入
元クライスラー社長だったボブ・ルッツ氏がGMに入社してほぼ1年が過ぎようとしているが、やっとラッツ氏の主張する自動車生産システムがGMを動かした。現在1200人あまりいるGMの自動車デザイン部門を400人程度リストラし、クライスラーが導入している迅速で自由度の高いデザインを奨励していく、という。
クライスラー方式とはデザイナーをプラットフォームチームに参加させ、自由にクルマのデザインをさせる、というもの。この方式でクライスラーでは90年以降『プロウラー』、『PTクルーザー』などのヒット商品を開発した。
GMは従来大企業らしいマーケットリサーチなどに基づいたデザインをデザイナーに要求しており、どちらかといえばデザインは机上の仕事だった。今回の大幅な機構の改革には批判もあるが、競争力のある斬新なデザインのためには必要、とルッツ氏は強調している。
しかしライバル、クライスラーではデザイナーの仕事はエクステリア、インテリアに留まらず、エンジン、ドライブトレイン、HVACにまで及んでいる。GMではまだ新しいデザインチームの詳細を発表するに至っていないが、大企業の考え方を根本から変えるにはもう少しの時間が必要のようだ。
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