リコールの多さで業績悪化を招いた、とまでいわれるフォードが、『フォーカス』の不具合をまたもや発表。これで年間不具合回数の記録を塗り替えたことになる。7度目の不具合となるフォーカスの今回の問題は、リアホイールが走行中にゆるむ、あるいは脱落する可能性がある、というもの。
フォードによると、融雪の目的で撒かれた塩がリアホイールのシールを溶かしベアリングを腐食させ、ゆるみや脱落の原因となる可能性がある、という。フォードでは現在融雪に塩を使う地域は少なく、問題が起きる可能性はきわめて低いが、念のための対策、としているが、業界の反応は「リアホイールがどんな原因であろうとゆるみや脱落の可能性を持つ、というのは明らかな安全性にかかわる問題」と冷たい。
対象となるのは2000年、2001年モデルのフォーカス27万9646台。なおフォード・ジャパンによると一部報道にあった「リコール」ではなく、「顧客満足度向上プログラム」で対処するという。また対策地域も融雪に塩を用いるアメリカ北部や、カナダに限られており、日本で同様の対策予定はない。