フォルクスワーゲン(VW)社は、来年4月で会長兼CEOを退任するフェルディナンド・ピエヒが監査役に指名されると発表した。ピエヒはVW創業者の1人であるポルシェの孫で、CEOとしてVWの世界戦略を主導してきた。
ピエヒは来年4月で元BMW社長、現セアト会長のベルント・ピシェツリーダーにVWグループの会長兼CEOの職を譲ることが決まっている。ドイツ企業では監査役会の非常に権限が強く、企業買収を含む投資計画は、監査役会の承認を得なければならない。ピエヒ氏の監査役就任は、同氏が今後もVWの経営に深く関与することを意味する。ピエヒはVWブランドの会長も務めているが、3月でこちらの会長も辞めて、新たにグループ・リビジョン、グループ・コミュニケーション、グループ・プロダクト・プランニングを直接担当する。
一方ピシェツリーダーは現在担当しているグループ・クオリティ部門を継続するのに加え、3月から研究開発部門の統括責任者に就任する。