第35回東京モーターショーには、21世紀に相応しい技術を採用した多くのコンセプトカーが出品された。中でも国内メーカー8社は様々なハイブリッドシステムやその応用技術を採用したコンセプトカーを展示した。
富士重工のスバル『HM-01』も、前輪をハイブリッド駆動し、後輪をモーター駆動するハイブリッド4WD車だ。SUPと異なるのは後輪を1個のモーターで駆動すること。このため、駆動力によるヨーレート制御はない。それより気になるのは、42ボルト発電機と42ボルトスターターと14ボルトスターターを装備していること。現状では2系統の電源を用いざるを得ないが、少なくとも42ボルトの発電機とスターターは統一できそうだ。
以上のように、第35回東京モーターショーには、エンジンとモーター或いは発電機を組合せた様々な駆動システムが提案された。今後の方向は、フライホイール部にスターター・ジェネレーターを設けたダイレクト方式と42ボルト電源系を組合せた、簡易型ハイブリッドシステムであろう。