ライバルのすべての高級車に対抗できるようにと、『D1』にはエンジン5機種が設定されている。まず241PS・315Nmを発生する3.2リットルV6、そして420PS・550Nmを発生する6.0リットルW12。
続いて新開発ハイテク5.0リットルV10ターボディーゼル。このアルミエンジンは2000年デトロイト・オートショーで登場したもので、313PSと、なんと750Nmのトルクを発生する。VWの話によると、この成績はディーゼルのロードゴーイングカーとしては世界一だとのこと。
残りふたつのエンジンはベールに包まれたままだが、4.0リットルW8エンジンがラインナップされることはまあ間違いない。最後に残ったひとつは、ヨーロッパ市場を狙った手ごろな2.5リットルV6ターボディーゼルエンジンか。性能は155PSに310Nmである。
V6とV12モデルには5速オートマチックギアボックスが搭載。V10ターボチャージの驚異的なトルクを可能にするのは、新しいZF製6速オートマチックである。 D1のラインナップでは、比較的リーズナブルなモデルにはFWD、よりパワフルなW12やV10モデルには4WDが標準装備される。最高の乗り心地とハンドリングを約束するため、常時可変ダンピングシステムの機能がついている。