気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2001年10月22日付
●セーフガード、本発動回避へ、日中首脳合意(毎日・1面)
●家電リサイクルひずみじわり、04年導入の自動車の場合は?(朝日・23面)
●週間予定先読み・26日東京モーターショー開幕、新型車25モデルを先行公開(日経・7面)
●韓国の自動車販売、9月前年同期比8.7%増(日経・11面)
●横浜ドリームランド跡地にUSSが中古車オークション会場建設(日経・13面)
●トラック部品、リサイクル団体が在庫情報をネット公開(日経・23面)
ひとくちコメント
テレビなど家電4品目のリサイクルが始まって半年が過ぎた。捨てるときにリサイクル料金を払う仕組みにしたことで不法投棄が心配されたが、前年比で2割増え、放置された家電のリサイクル料金を、地主や自治体が肩代わりしなければならない不条理さも浮き彫りになっていると、きょうの朝日が取り上げている。
家電リサイクルで「後払い方式」に固辞したのは、割高感からメーカーが購入時の価格に上乗せすることを嫌ったためだ。2004年度からは自動車リサイクル制度が導入される予定だが、自動車の場合は、リサイクル費用を新車購入時に支払う。家電に比べると、自動車は価格が高く、上乗せしてもさほど負担を感じさせないというのが理由だそうだ。
そのリサイクル費用は約2万円程度になる見通しだが、では、新車以外はどうなるのか。この記事では触れていないが、筆者の取材では、法施行後は、最初の車検時に徴収する案が浮上しているという。施行前の駆け込み購入も意味がなくなるわけだが、どのみちユーザーが負担することに変わりはない。