【メルセデスベンツ『SL』ファーストドライブ】様々なハイテクで武装するオオカミ

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【メルセデスベンツ『SL』ファーストドライブ】様々なハイテクで武装するオオカミ
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ビッグサイズの『CL』クーペと同様、新型メルセデスベンツ『SL』にもABC(アクティブ・ボディ・コントロール)システムが標準設定。このシステムは、サスペンションに取りつけられたセンサーからの情報に対応して、スプリングとダンパーの動きを制御するスグレもの。スグレものだが、生産に手間がかかりコストもかかるシステムだ。しかし、その働きは目を見張るもので、ヘビーな加速やブレーキでもボディの安定をしっかり保ち、コーナリングや車線変更時にもほとんど“ぶれ”を感じさせない。メルセデスベンツによると、標準的なスラロームテストでぶれの角度は先代と比べて17%下回っていた。ステアリングホイールへの反応も素晴らしく、わだちのあるアスファルトの上でもスムーズさは失われない。

センターコンソールのスイッチでABCシステムはハイパーモードに切り替わる。この状態だとロールは限りなくゼロに近くなり、カーブではまるでレールの上を走ってるような感触が得られる。代わりに乗り心地の良さが多少失われてしまうので、普段はスタンダードモードにして乗り心地を楽しんだ方が良い。さらに目新しい機能はラック&ピニオン式ステアリングシステムだろう。ロックtoロックが2.6回転、旧来のリサキュレーティングボール式より手応えが断然に良い。シャープな動きにクリアな反応、先代でみられたあの嫌なぶれを全く感じさせずに、クルマとのコミュニケーションがスムーズ。本当のクルマ好きなら、標準装備のESP(電子制御車体安定機構) をオフにしてみたいと願うだろう。しかし残念ながらその夢は果たせそうにない。いっぽう長距離をハイスピードで走りつづけるのなら、これ以上のクルマはないだろう。

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