激戦区である900〜1000ccのスーパースポーツ。このクラスの元祖とも言える『CBR900RR』がモデルチェンジして、『CBR954RR』となった。目指したのはトータルパフォーマンスの向上。意のままに操れる楽しさ向上を主眼にモデファイされている。
エンジンはボアを1mm拡大して、車名からも判るように954ccとなった。超軽量(極薄)ピストン採用による高回転化、圧縮比0.2アップ、新型インジェクションなどにより、111kW(151ps)を11250rpmで達成した。
セミピボットレスフレームは、鋳造部の肉厚分布を見直し、剛性バランスの最適化が図られている。チタンサイレンサーカバー、新デザインホイール、新設計スイングアーム、セルモーターの小型化、メーターパネル、高輝度LCD使用のテールランプ等、それぞれグラム単位で軽量化。クラス最軽量の乾燥重量168kgを達成している。
カウル類は従来型よりシャープさを増したデザインだが、3眼式ヘッドライトは継承している。前後長が短縮されニーグリップ部がスリムになったガソリンタンク(容量は18リットルのまま)により、ライディングポジションは若干前寄りに変更された。