日産が2002年からスズキのOEM供給により参入する軽自動車市場へのコンセプトカーが『moco』である。20代から30代のお母さんをターゲットとしたmocoは、日産らしさと上質感を表現しているという。
日産自動車デザイン本部、第一プロダクトデザイン部の田井悟プロダクトチーフデザイナーは、「もっとも大きな特徴はシルエット」だと語る。スタイリッシュで軽いイメージを目指したというミニバンのようなスタイリングで、全高はスズキ『ワゴンR』より低く、Aピラーを前に出してボンネットとの一体感を出す。
従来の軽自動車のようなボクシーなスタイルではなく、ワンモーションの流れるシルエットを採用したmocoは、高さではなく前後の長さで室内の空間を生み出している。スライドするリアシートとあわせ、チャイルドシートの子供が足をばたつかせても、フロントシートバックに当たらないだけのスペースを確保しているとのことだ。