【東京ショー2001出品車】ダイハツ『UFE』---燃費2リットル/100kmカー

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【東京ショー2001出品車】ダイハツ『UFE』---燃費2リットル/100kmカー
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力作の多いダイハツのコンセプトカー群のなかでも、とりわけ注目を集めそうなのは次世代軽自動車『UFE』だ。世界最高レベルの燃費性能と高い安全性を両立させた、まさに“夢のクルマ”である。

パワーユニットは直噴ガソリンエンジンと2個の電気モーターを組み合わせたハイブリッドエンジン。ボディは軽量かつ高剛性の樹脂コンポジット製。さらにシート、ブレーキなど多くの部品にアルミ部材を使用することで、車重を630kgに抑制。ボディのエアロダイナミクス化も徹底され、Cd値はわずか0.25だ。これらの技術によって叩き出される燃費は、10・15モードでじつに55km/リットル。世界のライバルが100kmを3リットル以下の燃料で走る“3リッターカー”の開発に血道をあげているが、UFEは2リットルすら切ってしまうのだ。

安全性も、衝突軽減ブレーキ、全車速域追従走行制御、カーブ進入速度制御、斜線逸脱警報装置などからなる新安全システムASVによって、普通車を超えるレベルを達成する。これらの技術が市販車にフィードバックされれば、軽自動車は一躍、世界を席巻する21世紀型商品になるかもしれない。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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