『アテンザ』はミディアムクラスに導入されるが、開発本部長のフィル・マーテンスは『カペラ』後継ではないという。これはたんなるイメージ一新だけではない。バブル期のモデルチェンジでカペラの車名は発展的解消を試みたが、結局復活したいきさつがある。
小泉巖(こいずみ・いわお)チーフデザイナーは「カペラは5ナンバーで日本と欧州市場がメインでした。アテンザはグローバルカーです」と違いを説明する。また車体の大型化が不評で5ナンバー・カペラが復活した当時と市場の嗜好も違う。
マツダによる車体の大きさにについての調査によると、このセグメントの想定ユーザーの10%が5ナンバーでないとダメ、10%が3ナンバーでないとダメ、残り80%はどちらでもいいのだという。3ナンバーでも5ナンバーでも好評・不評は数的に同じなのである。それならばクルマとして最適化を図ろうということか。