『RX-Evolve』として期待を集めたロータリーセダンが、いよいよ市販バージョンそのままの形で登場することになった。
エンジンは2ローターNA「RENESIS」を搭載する。ノンターボながら250ps/8500rpmを発生する。これは、3系統のインダクションシステムや、サイド吸気・サイド排気により実現した。技術企画部の中屋敷彰・技術主査いわく、「サイド排気はRX-8ではじめて採用される技術で、現行の『RX-7』ですでに採用されているサイド吸気方式を排気系に応用したもの」とのことだ。
RX-7よりもパワー自体は劣るRX-8だが、そのフィーリングには、NAならではのリニア感、9000rpmまで回る伸びの良さ、3500rpmから90%以上のトルクを発生するドライバビリティなど、ターボロータリーとはまた違った良さがあるという。
仕上がりを見る限り、クオリティは市販車となんら変わりない。装着されている18インチホイールも、市販車にオプション設定されるものと同じものだ。またショーカーにはMTが搭載されているが、コンセプト・プラットフォームプラットフォーム基本設計部の水間孝・主任によると、「ATモデルも開発しています」とのこと。発売は、再来年の春になりそうだ。