『KINO』は『リバティ』と『セレナ』の中間くらいに位置するコンパクトミニバンのコンセプトカー。デザインはミュンヘンにあるNDE(日産デザインヨーロッパ)、モデル製作はイタリアのカロッツェリア、ストーラが担当した。
「カプセル」と呼ぶそのスタイルはフロントウインドウを前に押し出すことにより従来のミニバンより広い空間を実現している。日産自動車デザイン本部先行デザイン部の上田太郎チーフデザイナーによると、キューブのような「空間系」のクルマで育ったユーザー向けなのだという。
「機能」から取ったという車名の通り、インテリアには可動式インパネや収納などに新しいアイデアが盛り込まれている。上田太郎チーフデザイナーは「出せるものは全部入れてみました」と語る。具体的に量産を考えているわけではなく、エッセンスを抽出して、いいものを取り入れていきたいと語る。