デトロイトショーで発表された『コンセプトZ』を量産に向けて進化させたモデルである。『スカイライン』で採用された「FMパッケージ」を取り入れ、全体のフォルムよりもディテールに「Zらしさ」を感じさせるデザインになっている。
スタイリングに関して話を聞いたプロダクトデザイン部の村林和展さんによると、今回展示されるフェアレディZは「ほぼ最終型と思っていただいて構わない」とのこと。ある意味でZ32型よりも「Zらしい」というデザインは、随所に歴代Zのイメージが表現されていて、とくにボディ前後の強い絞り込みとフェンダーの大きな張り出しが一番の特徴となっている。
『スカイラインGT-R』のようにマシンとしての性能だけを追求したクルマではなく、フェアレディZではスポーツカーのニュートラルな良さ、エモーショナルなイメージを大切にしている。2シーターのみで2+2は用意されないが、これもスポーツカーのイメージを最優先した結果だという。