日産は今回の東京ショーで提案する新世代情報通信システム『2003i』をさらに進化させたコンセプトカー『ideo』を出展する。2003iで実現するエージェントがパッシブなものであるのに対して、もっとアクティブに情報を扱えるようにするものだという。
日産自動車デザイン本部の井上真人チーフデザイナーによると街を走るクルマが、周りの情報をリアルタイムに取り込むことで、街をブラウズする移動メディア「シティ・ブラウジング」を可能にし、クルマを使った移動自体を意味あるものにするのだという。
スタイリングには張りのある屋根や格子のイメージ、そして行灯のようなリアクォーターなど、日本建築のモチーフが多く用いられている。日本が得意とする分野であるITを表現するために、自動車以外の多くの分野で流行している日本のデザインを取り入れ、「日本の日産のクルマ」であるJapanese DNAをアピールするのだという。