新規材料は見当たらないものの、後場に入って買いが膨らみ全体相場は反発。もっとも、この日の米国大手企業の決算発表を気にする声が多かった。自動車株は高安まちまち。
日産自動車は一時16円安まで売られたが、その後は急反発。前日比18円高の600円ちょうどで引け、出来高は市場トップ。この日の大手経済紙で「2002年にも、日産がルノーに15%程度出資し、経営戦略を共同で策定する新会社を来年半ばに設立する」と報じられた。カルロス・ゴーン社長は記者会見でルノーへの出資を示唆したが、市場は比較的平静。相場全体の上昇と連動した外資系証券の買いが、株価上昇を誘ったようだ。
一方、トヨタは前日比70円安の3100円と続落。米国トヨタの『ハイランダ−』(日本名『クルーガ−V』)のリコールが伝えらたが、業績への影響は限定的。むしろ、米国経済の行方が懸念材料になっている。スズキが41円高と続伸し、ホンダは20円安と続落。