暴走族対策に地域格差!? 岐阜では暴走族メンバーを殴って懲戒処分

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岐阜県警は4日、現在は岐阜北署に勤務する44歳の巡査部長が、暴走族メンバーを取り締まる際、出動した現場で少年2人にあごの骨を折るなどの重軽傷を負わせたとして、停職3カ月の懲戒処分にしたことを明らかにした。

県警監察課の調べによると、この巡査部長は前任していた羽島警察署機動警ら隊時代の昨年9月25日、地域住民から「暴走族がゲームセンター駐車場で騒いでいるので取り締まってほしい」と通報を受けて出動した際、暴走族メンバーから挑発され、髪を引っ張ったり、殴るなどしてケガを負わせた疑いが持たれている。

暴走族メンバーの両親から県警にクレームが入り、この巡査部長と一緒に出動した他の警察官から事情を聞いた結果、過剰な暴行と判断。今年2月15日、この巡査部長を特別公務員暴行陵虐致傷の疑いで岐阜地検に書類送検するとともに、現在の警察署へ異動させた。

岐阜県警の警務部長は、この件について「法の執行者たる警察官が、状況のいかんを問わず、傷害という重大な結果を負わせたことは誠に遺憾であり、相手少年はもとより県民に深くおわびします」とのコメントを出しているが、広島県警ではこの数日前に「暴走族を取り締まるために手段は選ばない」と発表し、実力行使に出ることを宣言している。

暴走族対策に地域格差が生じていることの現われでもあるが、暴走族メンバーにケガを負わせて処分…ということに対しては、県警に対してすでに数件のクレームが市民から寄せられているという。

《石田真一》

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