クライスラーでは売り上げ増のためにリベートシステムなどを盛んに行って来たが、このリベートシステムはファクトリーからのリベートとなるため、手続きなどに時間とコストがかかる。そこで「リベートやインセンティブで価格を実質的に下げるのなら」と、ついにジープ『グランドチェロキー』の値下げに踏み切った。
このような事態になったのも、2001年型グランドチェロキーが非常に苦戦しており、インセンティブやキャッシュバックなどで2000ドルもの値下げをしたにも関わらず、販売は前年と比べ20%近いダウン。販売増のためには思いきった作戦が必要、と考えられたためだ。
この値下げの結果、2002年グランドチェロキー「ラレード」の価格は2WDで2万6025ドル/約310万円から、「リミテッド」は3万0870ドル/約370万円からとなる。4WDの「ラレード」も2万7995ドル/約335万円から、トップモデルの「オーバーランド」でも3万7430ドル/約450万円からとなり、値ごろ感が増した。