ランボルギーニの最新モデル、『ムルチエラーゴ(Murcielago)』は、11年間生産されたディアブロの後継モデルだ。先のフランクフルトのモーターショーで初披露されたスーパーカーは、580psの6.2リットルV12エンジンを搭載する。
これからランボルギーニは、これから4年間かけて4モデルをリリースする計画だが、そのトップバッター。ちなみに残りの3モデルの中には、フェラーリ『360モデナ』や、ポルシェ『911ターボ』をライバルとするV10バージョンもあるらしい。
今回のムルチエラーゴによって、ランボルギーニは年間生産を1500台まで引き上げる予定。長いこと低迷していた販売をなんとか上向きにしたいと願っている。
今回の2シーターは、スタイリングと性能の両面で『ディアブロ』にかなり似ているところが多い。と同時に、ランボルギーニの新しいオーナーであるアウディの影響で、今までは想像もつかなかったような安全で信頼性の高いモデルとして、ユーザーの手元に届くだろう。
ところでこのムルチエラーゴというネーミングは、ランボルギーニの伝統にのっとってスペインの闘牛の名前から由来している。ほかの例を挙げると、『ミウラ』、『イスレロ』、『ウラッコ』、『ブラーボ』、『ヤルパ』、『エスパーダ』など。このムルチエラーゴという言葉の意味は、スペイン語でコウモリを意味する。
スタイリングは、1998年にアウディから異動してきたルーク・ドンカーウォルク(Luc Donkerwolke)氏によって指揮された。この異動では、フォルクスワーゲングループ・チェアマンのフェルディナンド・ピエヒ氏から直々に指名を受けた。