気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2001年9月11日付
●スズキ、戸田昌男社長病気療養で鈴木修会長が社長を兼務(毎日・8面)
●日本メーカー、小型車武器に欧州攻略加速、トヨタ仏進出功奏、ホンダ英に第2工場本格稼働(産経・8面)
●日石三菱、消防法に適合した新型のガソリン携行缶発売(産経・9面)
●三菱自動車「表情」統一へ、次世代車「丸顔で鼻にミツビシ」(朝日・11面)
●三菱自動車、ハイブリッドエンジン開発 (朝日・11面)
●行革推進700人委員会提言「高速道路の建設凍結を」(東京・2面)
●ダイハツ、欧州向け輸出4割減、マツダは一部で販売中止(日経・11面)
●13日から独フランクフルト国際自動車ショー開催、初公開の新車最多の57車種を公開展示(日経・11面)
●スタンレー電気、独へラーと自動車ランプ開発で提携(日経・11面)
●ハイブリッド車、市場拡大へ各社アクセル(日経・13面)
●スズキ、スポーツ仕様の「ワゴンRソリオSWT」を追加販売(日経・31)
ひとくちコメント
資本提携先のダイムラークライスラーから三菱自動車のデザイン部門に転じたオリビエ・ブーレイ氏が初めて総指揮をとった次世代コンセプトカーが、13日から一般公開されるフランクフルト・モーターショーで披露される。きょうの朝日が経済面にモノクロの大きな写真付きで報じている。カブ虫とクワガタを掛け合わせたような丸顔でスマートなデザインだが、フロントの「鼻」の部分には、大きく目立つスリーダイヤ(三菱)のエンブレム。
昨年夏に発覚したリコール隠し事件以降、国内販売が前年同月に比べ13カ月連続でマイナス。起死回生を狙って発売した新型RV車「エアトレック」も月間販売目標(5000台)を下回っている。都心の立体駐車場で利用できるコンパクトカーにもかかわらず、最小回転半径が5.7mに設計、スムーズに切り返せないなどの難点が指摘されているためだ。
それはともかく、今回、ブーレイ氏のデザインが再生三菱のブランドイメージを左右するわけだが、社内からも「鉛筆ならともかく、クルマにはあの汚れたマークだけは使ってほしくなかった」との声も聞こえてくるが・・・。