ペーパーカンパニーを作って交通事故を偽装した暴力団組員が逮捕

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兵庫県警は9日、玉突き事故を偽装して、レンタカー会社が契約する損保会社から、慰謝料や休業補償など総額1100万円を騙し取ったとして、暴力団関係者13人を詐欺容疑で逮捕し、さらに3人の行方を追っていることを明らかにした。

この暴力団関係者はレンタカーを利用した保険金詐欺を行うことを思いつき、まずペーパーカンパニーを設立。13人のメンバーを募った上で、偽の社員旅行を装って3台のクルマに分乗させ、そこにレンタカーのトラックを実際に衝突させ、4台が関係する玉突き事故を偽装したという。

警察の調べによると、この事故で12人がケガをしたとして、正規の手順で人身事故として被害届けも出し、運転手も業務上過失傷害で取調べを受けていたという。保険金を請求するための書類もしっかりと揃っていたため、損保会社からは問題なく保険金が支払われたとされる。

しかし、損保会社が追跡調査を行ったところ、この会社がペーパーカンパニーであることが発覚し、警察に届け出たことから今回の事件が明るみになった。

《石田真一》

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