オートギャラリーが開幕した24日、東京都公安委員会では都の道路交通規則を一部改正するための決議が行われていた。その場で決定されたのは赤外線を吸収することで、オービスなどの自動速度違反取締機を事実上無効にするアイテム=ナンバープレートカバーの禁止だった。
9月30日以降、都内の道路をナンバープレートカバーを使用した状態で走行していることは違反となり、5万円以下の罰金が科せられる。装着が法規として制限されたのは全国でも初めてのケースだ。
オートギャラリーの会場には、赤外線吸収ナンバープレートカバーでは「ウィザードよりも凄い」と話題になっている、『カルフォルニアナンバー』の代理店であるY.D.Getも出展しており、社長の矢野氏に話をうかがった。
---本日、東京都が9月30日からの装着禁止を決定しましたが、これについてはどういう感想をお持ちですか?
矢野 最終的には尻すぼみになるのでしょうが、需要があるのは禁止になる地域だけじゃない。まだまだいけるでしょう。
---本来の目的としては「プライバシーの保護」を前面に打ち出しているわけですが、実際にユーザーが使われている方法は完全なオービス対策ですよね。
矢野 オービス対策に使えてしまうということは間違いない。だけどウチがこれを販売しているのは安心して走ってもらいたいからということです。
---それはどういうことですか?
矢野 実際に高速道路が制限速度で流れていることはなく、常に30km/h程度は上回っている。でもこれ、オービスが動いちゃうスピードなんです。普通に走っているのに、突然真っ赤な光を浴びたことに驚いて急ブレーキを踏んだことでオカマ掘られたケースは実際にあります。だけどこれをつけていれば、悪意はなく制限速度をオーバーしていた場合でも、とりあえずは写らない。安心して走ることができるんです。