夏休み中の業界の動き

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●国土交通省、ASV割引を損保会社に要請

国土交通省は、今年度からスタートする第3期先進安全自動車(ASV)推進計画で、損害保険会社や法曹関係者を交えてASV技術の普及策作りに乗り出す。損保各社にはASV技術装着車の保険料を割り引くなどの普及策を要請するという。

●ETC専用ICはやっぱり時期尚早!?

国土交通省は、今年度中に試行導入を予定しているETC専用のスマートインターチェンジ(IC)の設置方法を見直すことを明らかにした。ETC車載端末の普及が低調なため。ETCレーンと自動料金清算機を併設した「無人型IC」などを検討へ。

●アルコール燃料トラブル、手抜き混合が原因か

朝日新聞は17日、「ガイアックスの手抜き混合が火災の原因」と報じた。6月前半に韓国の精油所から輸入した7000キロリットルで、本来はタンカーの積み込み前にアルコールと炭化水素油などの成分を混合しておかなければならないのに、請負業者が各成分を別々にタンクに積み込み、輸送中の揺れで自然に混合するように計画。このため混合ムラが生じ、金属腐食につながったという。ガイアエナジー社は「社内調査の結果は9月上旬にも公表する」と説明している。

●福祉車両の普及へ国が後押し

国土交通省は、福祉車両の仕様統一に乗り出す。9月にも検討会を設置し、車椅子のまま乗り込める乗用車やタクシー、送迎車両などの仕様統一を目指す。仕様共通化でコストを下げ、普及を促すのが狙い。車両に固定しやすいよう、車椅子の設計や基準の変更などもメーカーや関係当局に求めていくという。

●「7月の暑さよ、もう一度」輸送業者が切望

国土交通省は、7月までの猛暑が輸送に与えた影響を調査した。鉄道貨物が飲料と酒類がともに前年同月比1割の伸び。国内航空貨物も北海道から首都圏へ葉菜類や生鮮野菜の輸送が好調だった。内航タンカーでも、電力需要が増えたため火力発電用の重油輸送が増えたという。ただ、8月からは猛暑も遠のいており、輸送関係者は「もっと暑くなってほしい」と切望しているとか。

●本当のエコカーを教えます〜国土交通省が新制度

国土交通省は、自動車の生産から廃棄までの環境負荷を調べ、車種ごとに公表する「ライフサイクル・アセスメント(LCA)制度を2003年度から始める。消費者は、新車時の性能だけではわからない環境負荷を考慮して“環境に優しいクルマ”を選ぶことができるようになる、という。

●ゴミのポイ捨て、増えてます。国土交通省が初の調査へ

国土交通省は、道路で増えているゴミのポイ捨てや不法投棄の実態調査を始める。来夏までに国が管理する約2万kmの国道を対象に、ゴミの量や種類などを調査し、処理費用もまとめる。これらのデータをもとにポイ捨てを防ぐ対策を検討する考えだ。

●低公害車は駐車料割引〜都市部で来年度から

国土交通省は来年度、開発中の電子ナンバープレートを活用し、低公害車の駐車場割引制度を都市部で試行する方針だ。電気自動車、ハイブリッド車、メタノール車、天然ガス車の“低公害4兄弟”に同省の「超—低排出ガス認定車」(三ツ星)を加え、公共駐車場での料金を割り引くもの。電子ナンバーと低公害車の普及という一石二鳥を目指す作戦だ。

《編集部》

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