2001年CART「FedExチャンピオンシップ」シリーズの第13戦は、オハイオ州レキシントンのミド−オハイオ・スポーツ・カー・コースで開催された。13のコーナーで構成される全長2.258マイル(3.634km)の常設サーキットは、アップダウンが多く見通しのきかないコーナーも多い。セットアップの妥協点を見つけるのも好成績を収める重要なファクターとなる。
83周で行われたレースは、ポールポジションからスタートしたドフェランがリード。チームメイトのカストロネベスが僅差で追いかける展開となった。ポジション争いを決定づけたのはピットインだった。29周目、先頭を走るド・フェランが先にピットインを済ませると、カストロネベスはその翌周にピットイン。ドフェランの前に躍り出ると、そのままポジションを守りきってゴールした。
ピットで順位の入れ替えが生じるなど、まるでF1のような順位交代劇だった。優勝したカストロネベスは最多ラップリードと合わせて21ポイントを加算し、ノーポイントに終わったランキングトップのブラックに1ポイント差に迫る。
週末中、ずっとセットアップが決まらずに悩んだ中野信治は23番手からスタートしたが、レースでもハンドリングに苦しみ、18位で完走するのがやっと。22番手スタートの高木虎之介も終始トランスミッションのトラブルに悩み、最後はこれが原因でスピン、コースアウトし、リタイアしている。