【デザインを考える】『ヴェロッサ』の昆虫デザイン---自然への疑似体験欲求 | レスポンス(Response.jp)

【デザインを考える】『ヴェロッサ』の昆虫デザイン---自然への疑似体験欲求

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『ブレビス』はプログレの姉妹車であり、『ヴェロッサ』は『マークII』兄弟クレスタの後継車、共にアグレッシブでスポーティなデザインの傾向となっている。しかし最近のトヨタが成功している無難と冒険との二本立て戦略からか、ブレビスは無難なデザイン手法、ヴェロッサは新しいデザインへの挑戦と見て取れる。

ヴェロッサのクラスは「ハイソカー」と呼ばれたが、ひところからすると影の薄い存在となっており、意欲的にニューブランド開拓を意図したのかもしれない。真に創造的なデザインは、初めての食べ物の味と同じで、当初奇妙に感じる。しかしそれが好まれてマーケットで定着するかどうかは、そのデザインの先見性による。

自然から離れれば、離れるほど自然を求めるのが人間であり、ペットブームやロボットが注目されたのも、自然への疑似体験欲求と考えられる。全動物の75%を占め、しかも古生代デボン紀から生きてきた昆虫は、人間の生き方の見本として、これからのトレンドとなりうる。

奇っ怪でレトロな甲虫類を感じさせる ヴェロッサのデザインを真っ先に選ぶユーザーは先見性を持った人であり、しばらく見るうちに多くの人が好きになるデザインに違いない。いきなり前ばねが開き、後ろばねが出て空を飛んだら本当の革新ではあるが!
《松井孝晏》

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