アメリカではエアバッグが子どもの頭を直撃して死亡させる、などの事故が相次いだことから、現在一定の条件を満たした場合に限り、エアバッグをカットするスイッチをつけることが認められている。
しかしNHTSA(道路交通安全局)の調査によると、このカットスイッチが正しく使われていないケースが多いことが明らかになった。調査対象となった人のうち、実に48%が12才以下の子どもを乗せている時でもスイッチを入れていない。スイッチを導入した人の多くが「スイッチをオンにするのは赤ちゃんを乗せている時だけ」と考えているという。
また、逆に常にスイッチを入れたままで、大人が乗っている時でもエアバッグが開かない状態になっている車も18%。エアバッグスイッチがこれだけ誤用されていると安全という結果も疑問がある、とNHTSA。