ダイハツは23日、工場で完成した新車をそのまま販売会社に配送するという新方式を検討している。トヨタグループお得意の“かんばん方式”の完成車版ともいえるものだが、早ければ来年にも導入されるという。
これまで同社の工場で完成したクルマは、一時保管場所となるストックヤードに運ばれ、そこから各地の販売店へと配送されるというシステムを取ってきた。この方法の場合、販売店から発注があった際、ただちに配送手続きを取ることができる反面、在庫車を準備しておく必要があり、車両を保管しておく広大な土地も必要となる。
今回導入が検討されているのは、完成車版のジャスト・イン・タイム方式(かんばん方式)で、販売店から寄せられた発注書や、在庫車両用の配送スケジュールに合わせて生産を行うというもの。メーカーとしては予測で完成車の製造を行うことも、大量の在庫を抱えることもなく、スリム化が図れるとしている。
ダイハツでは、早ければ来年からこの方式を導入していく方針だ。