トヨタ自動車が、ドイツBMWとディーゼルエンジンの調達で提携する方向で交渉していることが明らかになった。PSA(プジョー・シトロエン・グループ)に続いて、欧州事業てこ入れのためのトヨタの全方位外交として注目される。
BMWは『ミニ』に搭載するディーゼルエンジンをトヨタから年間約3万基を調達する方向で交渉している。合意すればトヨタのフランス工場で2003年から生産する予定のディーゼルエンジンをBMWに供給することになると見られる。ミニのディーゼルエンジン仕様の30%がトヨタ製エンジンになると見られれる。
トヨタはPSAと1リッタークラスの小型車の生産・開発で合意したばかりだが、今度はBMWへのディーゼルエンジンを供給と、欧州でのビジネスパートナーを拡張、欧州事業を一気に立て直す戦略だ。