【F1タイヤウォーズ中盤戦…Part 2】ミシュランのタイヤの“タレ”

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1日のフランスGP、ミシュランは予選を見るかぎり完全にブリヂストンのハードタイヤに打ち負かされた結果だった。しかし、レースを終えて全てのデータを振り返ってみると、どうやらミシュランタイヤもそう悪くはなかったらしい。

まずレース・ファステストラップを見ると、4位モントーヤ、5位ラルフ、6位アーバイン、そして9位にデラロサとミシュランユーザーはトップ10に4人が入った。さらにレース中のセクタータイムに注目してみると、セクター2では2位モントーヤ、5位ラルフ、6位アーバイン、7位デラロサ、そして8位フィジケラとトップ10の半分までがミシュランユーザーになっている。

このセクタータイムについて触れる前にコースレイアウトの話をすると、ここマニクール・サーキットはセクター1部分が比較的中高速コーナー、セクター2が低中速コーナー、そしてセクター3が最終シケイン以外は中速コーナーが中心のレイアウトになっている。今回のミシュランタイヤは、このセクター2に合っていたようで、ここのタイムは予選、決勝ともに悪くなかった。反対にブリヂストンタイヤはセクター1に非常にマッチしていたようだ。

レース・ファステストラップで比較するかぎり、実はミシュランとブリヂストンの差はそれほど開いていなかった。しかし、予選に関しては完全にブリヂストンの方がミシュランの性能を上回っていたと考えられる。どうやらその秘密はミシュランタイヤの“タレ”に関係があると関係者は見ている。

タイヤのタレ。これはコンパウンド本来の性能だけでは図ることができない2次的な要素だ。タイヤに熱が加わることと、路面に接着することでタイヤのコンパウンドはどんどん削れていく。このとき、どうもミシュランタイヤは一度ラップタイムが落ち、ある程度タイヤの摩耗が進むと再びタイムが上昇するという傾向がある。

これは、タイヤに加わる熱量で、コンパウンドが必要以上に柔らかくなっているのではないだろうか? そしてある程度摩耗が進むとトレッド面の高さが低くなることで、トレッドの横剛性が上がり、ふたたびグリップ力が上昇、タイムも向上するという推理だ。

実は3年前ブリヂストンも同じような問題を抱えていたことを思い出す。

《編集部》

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