【新聞ウォッチ】張・トヨタ社長が明かす「PSA提携の真相」

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年7月11日付

●道路公団の46路線が「赤字道路」、ワースト1は東京湾アクアライン(朝日・1面、関連記事・9面)

●公益法人改革案、自動車整備技能検定試験など国のお墨付き事業原則廃止(朝日・1面)

●張富士夫トヨタ社長を直撃、プジョーとの合弁は新たなステップ(東京・9面)

●小型車市場、人気高まる欧州勢、VW、ルノー、プジョーなど上期販売軒並み増加(産経・9面)

●日野、いすゞのバス統合交渉凍結、2003年生産開始、困難に(読売・8面)

●経済広報センター、ゴーン日産社長らに「企業広報・優秀経営者賞」(読売・10面)

●シリーズ人生回廊・「スカイライン」育ての親、桜井真一郎・S&Sエンジニアリング社長(読売・29面)

●新日鉄、上海宝山と自動車鋼板で提携交渉(日経・1面)

●経済産業省が普及目標、燃料電池車2010年に5万台目指す(日経・7面)

●日野自動車、「欧州勢と提携模索」蛇川社長前向き姿勢(日経・13面)

●VW、「ルポ」149万円で上陸、輸入車の低価格競争が過熱(日経・31面)

ひとくちコメント

「GMとの合弁に次ぐ、第二の共同生産になるかもしれない。新たに欧州メーカーと組むことは、ワンステップを踏み出す意味がある」。トヨタ自動車は、明日12日に仏PSAプジョー・シトロエングループと小型車の共同開発・共同生産について調印するが、提携の意義を張富士夫社長が東京新聞のインタビューで、こう答えている。

とくに、欧州では2008年から二酸化炭素排出削減の自主規制が実施されるが、張社長は「1社で達成するのは難しい」と前置きしながら「2社が組めば開発投資は半分で済むし、販売台数も増やせる。PSAから出た話だが、共通のニーズがあった。PSAは大変な勢いで伸びている会社であり、勉強になることが多い」と語っている。

確かに、国際的な開発競争が激化している環境対応技術に取り組む上での意義は大きい。だが、紙面では触れていないが、欧州メーカーとタックを組むことはトヨタの“侵略”に対する通商摩擦を和らげる意味のほうがさらに大きいだろう。

《福田俊之》

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