イギリスの家畜産業を大きく揺るがしている口蹄病、なんとクルマ業界にも影響を与える結果となった。高級レザー製クロスの価格が跳ね上がっているのだ。
世界で最もハイクオリティとされる牛皮のほとんどはイギリスから来ており、従って今回の口蹄病撲滅のための家畜の“大虐殺”により、高級牛皮はますます手に入りにくくなっているというわけだ。例えば、イギリスから輸入した牛皮を使用しているあるアメリカのクロス専門業者は、コストが50%も上がってしまったと嘆いている。このことが今後、クルマ自体の価格に影響を与えるかどうかはまだ定かではない。
これから派生して、南アフリカのダチョウ飼育業者などは、シートカバーにダチョウの皮を使うようにと、高級車メーカーに働きかけたりしている。