MGローバーは新しいV8エンジン・スポーツクーペをリリース予定であることを発表。その上、なんと『マングスタ』ロードスターを作ったメーカーを買収したことを明らかにした。
19日の発表によると、MGローバーはカボーレ自動車グループとの間に、そのイタリアの子会社を買い取るという契約を結んだとのこと。北イタリアはモデナに位置するこの子会社カボーレ・モデナは、70名ほどの従業員をかかえ、もともとはデトマソによって開発されたマングスタ・スポーツカーを作っていた。
カボーレのシャシー技術や4.6リットルV8エンジン(380PS)を流用しながら、MGローバーの言うところの「全く新しいラグジャリー・ハイパフォーマンス・スポーツカー」が誕生する。コードネーム「MG X80」の大まかなデザインは既に公表され、これはもちろんMGローバー・デザインディレクターのピータースティーブン氏の手によるものだ。リリース予定は2002年。クーペとロードスターの2車形があり、いずれにもMTとATが準備される予定。
MGローバーのチーフエグゼクティブ、ケビン・ハウ氏は、「X80のリリースによって、MGラインナップのトップクラス層はさらに充実。とくに我々にとって新しいマーケットに乗り出すことになるのだから、期待はかなり大きい。特に今回は、スポーツカーのメッカと言われるアメリカ市場に注目している。MGのブランドを広めるにはもってこいだ」という。
いっぽうカボーレ自動車グループの社長、ブルース・カボーレ氏は「MGローバーがモデナのマングスタ・プロジェクトに興味があるということで、お互い満足のいく形で今回の契約にサインをした。マングスタ・プロジェクトは、MGの名によって国際的なプロジェクトになるのだ」と語る。
もともとアメリカに本拠を置くインポーターのカボーレは、アメリカ西海岸でのMG車販売権を入手する見込みだ。