GMの生産性向上、それでも日本車にはまだまだ……

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日米の車を比較する時よく使われるのが品質と、生産性という言葉だ。日本のメーカーが利益を挙げられるのは品質の良い車を作るから、という理由だけではない。そのすぐれた生産性でコストが低くなっているためだ。

アメリカビッグ3は「この生産性の向上」という目標を常にかかげて来た。そしてGMでは同社の生産性はこの1年で8%向上した、と宣言している。 フォードの生産性が昨年以来やや下降したため、GMはアメリカンメーカーで現在ナンバーワンの生産性を誇っている、と自負している。

ところが、生産性の目安となる1台の車を作り上げるのに労働時間はどれくらいか、という数字を比較してみるとまだまだ日米の差は歴然。昨年の数字で見ると、フォードは23時間15分、GMが28時間20分、ダイムラー・クライスラーでは30時間だ。これに対し日産は18時間12分、ホンダは20時間15分、トヨタも21時間45分。

しかも今年の前半に行われたJDパワーアンドアソシエイツの品質調査で、フォードの品質は低下傾向とされ、日本車が品質優位の傾向は変わらない。どうすれば日本車の品質と生産性を得ることができるのか、ビッグ3は真剣に頭を痛めているようだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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