【新聞ウォッチ】「勝ち組」と「負け組」がくっきり、出そろった自動車3月期決算

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【新聞ウォッチ】「勝ち組」と「負け組」がくっきり、出そろった自動車3月期決算
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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年5月29日付

●いすゞ再建計画発表、4人に1人リストラ、本社ビル売却も検討(毎日・1面、関連記事・9面)

●4社中3社が外資傘下、トラック深刻背水の再建策(産経・6面)

●自動車大手11社3月期連結決算、外資効果で格差(読売・8面)

●「ベッドレス型」大型トラック、各メーカー相次ぎ発売(読売・11面)

●社説「低公害車」車種拡大で普及図れ(東京・4面)

●インパク150日で奥田碩理事長、堺屋太一氏ら参加し中締め決起大会(東京・9面)

●千葉県警、軽油脱税で容疑の「山崎石油」社長を逮捕(東京・31面)

●自動車各社の今期設備投資12%増、米など海外生産拡大(日経・1面)

●国内4輪生産、4月は4.3%減少(日経・11面)

ひとくちコメント

グループ従業員3万8000人のうち、9700人を削減するという大リストラ計画とともに発表されたいすゞ自動車を最後に、自動車大手11社の2000年度3月期連結決算が出そろった。

きょうの各紙は決算分析の記事を取り上げているが、読売が「日産は黒字転換/マツダ大幅赤字、外資効果で格差」、朝日が「トヨタ、日産、スズキなど増益、三菱大赤字、2極分化くっきり」と大見出し、産経は、「三菱、日野が過去最大の最終赤字」とトラック4社に絞り込んで報じている。

決算は企業の1年間の “通信簿”だが、数字のとらえ方によっては良くも悪くも評価できる。例えばホンダは昨年同様、連結売上高でトヨタに次ぐ2位の座をキープ、富士重工の収益力も小粒ながら好成績だが、見出しには取り上げられていない。

今回はゴーン社長が派手なパフォーマンスで陣頭指揮する日産の黒字転換の話題が先行したからだが、全国紙の決算分析までワイドショー化されるようではたまらない。

《福田俊之》

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