フォードは22日、自社の出費によるファイアストン社製タイヤ1300万本のリコール(回収・無償修理)を発表するとともに、今回の措置を昨年のリコール問題で公聴会の開催を提起した議会上院・下院の議員に報告を行った。
この報告の席上でもフォードのジッャク・ナッサーCEOは、自社の生産するクルマに問題はなく、あくまでタイヤの品質による問題だと報告を行ったとみられている。報告を受けたマケイン上院議員と、トーザン下院議員は、ファイアストンのジョン・ランピCEOにも確認の電話を入れ、1時間程度の協議を行ったことも明らかにされた。
最終的な判断はアメリカ運輸省・道路交通安全局(NHTSA)が行うが、トーザン下院議員は「ファイアストンのタイヤだけに問題があると一方的に主張し、破損する可能性があるから予防的措置で交換を行うと強調するフォードの言い分をNHTSAが認めるか否かにかかっているだろう」と述べ、フォードの考えには無理があるかのようなニュアンス。